札幌硬石をはじめ、各種石材を加工した石垣・墓石を提供する 真壁石材

創成川公園が完成しました!!

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平成20年度から工事が開始され、今年ついに創成川公園が完成しました!!
思えば3年間、夏ごろから3月にかけて石と戯れ続けました。
地域の方々や、工事関係者の方々のご協力にも助けられ、何とか完成にこじつけたような気持ちです。
皆様ありがとうございました。

 

上の写真は、平成21年度に復元いたしました「創成橋」です。
橋の両端部の石は、ほとんどが明治時代の「創成橋」建設当初の石材を再利用
又は再加工したものを使用しました。石とはずいぶん長持ちするものですね。
エコですね。
又、アーチを形成している石は「札幌硬石」の新材で全て置き換えました。建
設当初の石材は風化が激しく解体時に破損してしまったので壁石部分やその他に再加工して設置しました。

この「創成橋」を施工した時の思い出として、石組を支える支保工(土台)の上
に石を組んでいき、完全に組み終わった後に土台を外すのですが、多くの皆様
が見学されている中、石組が崩れるのではないかと内心心臓バクバクだったこ
とを思い出します。
九州などにも多くの石橋アーチ橋がありますが、江戸期の職人さんは土台を外
す時、白装束を身にまといアーチ上部に座って石組が崩壊したときは一緒に心
中する気持ちでいたそうです。
そこまでの覚悟は残念ながらできませんでしたが、少し当時の職人さんの気持
ちが分かったような気がします。偉そうですが・・・。

橋の上にある高欄は全て「登別中硬石」の新材で置き換えました。昭和50年代
に復元されていたのですが、風化が激しかったり事故などで壊れてしまってい
たりで使えなくなってしまったので再利用とはいきませんでしたが、上に金ピ
カに輝く「擬宝珠(ギボシ)」は建設当時のものを再利用しました。

南2条付近にありますので、お近くに寄った際はご覧いただければ幸いです。

 

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上の写真は大通りブロックにある大きな階段です。
「札幌硬石」を用いて施工しましたが、「折れ点」や緩やかなカーブで表現さ
れている階段ですので、実際施工してみるとなかなか計算通りに行かないものでした。
特に石垣面との接続部は何度も加工したり調整したりと時間だけが過ぎていく
感じでした。
実際、途中で何度も逃げ出したくなりましたが(笑)

その他、全体の石垣や階段石、ベンチ等も「札幌硬石」を利用して施工しまし
た。

猛暑の日も雨の日も極寒の日もあって正直辛い日もありましたが、完成してみ
るとそんな思いは一気に吹き飛びました。

まだまだお伝えしたいこともあるのですが、あまり書きすぎると皆さんに読ん
でいただけなくなってしまいますのでこの辺で・・・。